【最新論文】運動と腸内細菌は「お互いに高め合う」?|腸と運動の相互関係

【最新論文】運動と腸内細菌は「お互いに高め合う」?|腸と運動の相互関係

こんにちは。フィジカルラボです。

 

「便秘や下痢を改善したい」「免疫力を上げたい」と思って、普段からヨーグルトや食物繊維を意識して摂っている方は多いのではないでしょうか?

 

実は、食事だけでなく「運動」も腸内フローラの環境を変える強力な要素であることがわかってきましたが、近年の研究では、「運動が腸を整え、整った腸がさらに運動パフォーマンスや回復力を高める」という『双方向(Bidirectional)の相乗効果』が明らかになってきました。

 

今回は、100件以上の最新研究を統合分析した最新論文をご紹介します。

 

※腸内フローラ:腸内に生息しているおよそ1000種類、100兆個以上もの細菌の集まり。

 

Giuseppe Annunziata et al., 2024: Physical Exercise and the Gut Microbiome: A Bidirectional Relationship Influencing Health and Performance

 

 

〇 研究方法

 

 

・調査手法:主要論文データベースから、運動・スポーツ・善玉菌・腸内フローラに関する100件以上の最新文献を精査。

・対象データ:アスリートから一般成人まで、有酸素運動・筋トレ・高強度運動など、さまざまな運動様式や強度が腸環境および全身に与える影響を追跡。

 


〇 研究結果

 

 

・運動が善玉菌を増やして短鎖脂肪酸の産生を高める一方、増えた善玉菌が乳酸の代謝を助けたりアミノ酸の吸収率を上げる。

 

・有酸素運動と筋トレを組み合わせることで、腸内細菌の多様性が最も高まり、慢性的な代謝トラブルのリスクが有意に低下する。

 

・適度な運動は腸の粘膜バリアを強くし、全身の低度炎症を予防する。さらに、腸内細菌が生み出す代謝物が神経・ホルモン経路に働きかけることで、運動時のストレス耐性や集中力にも寄与する。

・長時間に及ぶ過度な高強度運動は、腸の血流低下や体温上昇を引き起こし、一時的に腸のバリアが緩む(リーキーガット)現象や腸内バランスの乱れを引き起こす。

 


〇 この結果からわかること

 

 

「適度な運動」は、“第二の脳”と呼ばれる腸の環境を整えてくれます。

腸が整うと、栄養の吸収がスムーズになったり、運動中の集中力や翌日のリカバリーを助けたりと、運動を健やかに続けるための嬉しい好循環が生まれます。

 

運動の内容は、有酸素運動と筋トレを組み合わせて行うことがポイントです。

とはいえ、激しい運動をいきなり行うと、かえって腸内環境が乱れてしまうリスクがあります。

身体を整えるためには、自分に合った「適正な運動強度」を守ることが不可欠。

まずは心地よいと感じるペースから、腸そして身体を喜ばせる運動を始めてみませんか。

 

 

©Physical lab Co.,Ltd. 2026

 

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