寝だめはアリ?睡眠不足が心身に与える影響とは

寝だめはアリ?睡眠不足が心身に与える影響とは

こんにちは。銀座のコンディショニングジム「フィジカルラボ銀座」です。

今回は「睡眠」についての論文を紹介いたします。

 

仕事や勉強、人とのお付き合い等で、誰しも睡眠不足は経験した事はありますよね。

睡眠不足だと日中眠い、集中力が保てない、体調不良になる等、色々とデメリットを感じた経験がある方は多いのではないでしょうか?

また、週末や休みの日に日頃の寝不足を解消するかの如く長時間の睡眠を取る、いわゆる「寝だめ」をしたこともある方も、少なくないですよね。

 

そんな睡眠不足や寝だめが身体にどういう影響を及ぼしているか、という論文を今回はご紹介します。

 

Slobodanka Pejovic et al., 2013

Effects of recovery sleep after one work week of mild sleep restriction on interleukin-6 and cortisol secretion and daytime sleepiness and performance

 

〇研究方法

対象者:30名の健康な男女(平均年齢24.7±3.5歳、平均BMI 2.4kg/m²

方法:基準睡眠4泊(8時間/泊)睡眠制限6泊(6時間/泊)回復睡眠3泊(10時間/泊)

測定項目:

・血中ストレス物質( IL-6 およびコルチゾール)

・客観的及び主観的な眠気評価(多重睡眠潜時検査およびスタンフォード眠気尺度)

・パフォーマンス評価(精神運動覚醒課題)

測定日: 4 日目(基準睡眠後)、10 日目(睡眠制限後)、13 日目(回復睡眠後)

 

〇結果

IL-6:睡眠制限中に上昇(p<0.05回復睡眠後にベースラインに回復(p<0.05

・眠気評価:睡眠制限後に増加(p<0.05回復睡眠後にベースラインに回復(p<0.05

・パフォーマンス評価:睡眠制限後に低下(p<0.05回復睡眠後に改善せず

 

〇この結果からわかること

寝不足はストレス物質や眠気を増幅させ、日常生活のパフォーマンスを下げる。

 

寝だめはストレス物質や眠気は軽減できるが、日常生活のパフォーマンスを回復させるまでには至らない。

 

寝不足が続いたとき、週末の寝だめでストレスや眠気がやわらぐことはあります。

ですが、仕事や生活のパフォーマンスを取り戻すには、やはり日々の睡眠をしっかり取ることが大切です。

 

疲れやストレスに対処する方法はさまざまですが、「十分な睡眠」は、その土台となる基本の習慣です。忙しい日々の中でも、できる限り毎日の睡眠時間を確保していきましょう。

 

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