AI動作解析は身体を測れる。でも、判断はできない。

AI動作解析は身体を測れる。でも、判断はできない。

こんにちは。
銀座のコンディショニングジム「フィジカルラボ銀座」の川越康平です。

 

最近は仕事や日常生活の中での調べものだけでなく、健康管理などでもAIを利用する機会が増えてきましたね。

私の場合、日々の調子や感情なども記録して、どんなときが健康的で、どんなときが健康的でないかなどをAIを活用してチェックし、それをもとに行動を調整することがあります。

 

また、オリンピックなどでも注目されているように、身体の動きを解析する分野でもAI技術が進み、関節の角度や重心移動を手軽に数値として把握できる時代になりました。

フィジカルラボ銀座のメインサービスである「フィジカルドック®︎」でもAIを活用しています。

 

ただし、すべてをAIに任せられるわけではありません。

そこで今回は、フィジカルラボでの活用方法をもとに、AIで身体を“測る”ことと“判断する”ことの違いについてお話しします。

 

 

なぜAIだけでは身体の状態を判断できないのか


前回のコラム「AI動作解析は信用できる?精度検証の論文を紹介」でもお伝えしたように、AIによる動作解析は関節角度や重心移動といった情報を高い精度で数値化できる有用な技術です。

 

しかし、関節の角度や重心の動きが数値として見えても、それだけで身体の状態が分かるわけではありません。

たとえば、単に理想的とされる関節角度に近づけようとしても、筋肉の硬さや筋力不足、身体の使い方の問題によって、身体が耐えられない場合があります。

その状態で無理に角度だけを追い求めてしまうと、かえって痛みやケガにつながる可能性もあります。

 

また、関節角度などの数値だけを見て良・不良を判断することにも注意が必要です。
たとえば、しゃがむ動作の際に股関節が大きく動いているように見えても、実は上体を過度に前傾させることで代償しているケースもありますが、それはAIだけではわからないためです。


身体は複数の関節や筋肉が連動して機能するため、局所ではなく全体として評価する視点が欠かせません。

 

また、状況によっては、無理に理想値へ近づけるのではなく、身体に負担をかけないことを優先すべきタイミングもあります。

このように、AIは身体の動きを「測る」ことには優れていますが、その人にとって何が最適かを「判断する」ことまではできません。

最適解は、数値だけで決まるものではないからです。

 

 

 

どうすれば本当に自分に合った身体づくりができるのか


では、身体のコンディションを高めるための最適解へ、どのようにたどり着けばよいのでしょうか。

大切なのは、動作データ=結果とあわせて、関節の可動域や筋力、柔軟性、そして身体の使い方といった機能面=原因を総合的に評価することです。

フィジカルラボ銀座では、AIによって日常動作を構成する複数の動きを可視化し、動きのクセとして現れる課題を明らかにします。


さらに、AIでは読み取れない柔軟性や筋力、身体の使い方の特徴など、全身の状態をトレーナーが一つひとつ確認し、動きの問題を引き起こしている根本的な原因を探っていきます。

加えて、これまでのケガや手術歴、日常生活の過ごし方、現在感じている不安や目標などについても丁寧にヒアリングを行い、身体の状態を一人ひとりの背景から理解していきます。

身体の課題は、数値だけでなく、その人が日々積み重ねているの生活や経験と深く結びついているからです。

重要なのは、最新の技術を使うことそのものではなく、可視化されたデータをどう読み取り、その人の背景や身体の状態に合わせて、どのような対策を選ぶのかです。

 

数値だけでは見えない身体の状態にも目を向け、一人ひとりに合った方法を選んでいくこと。

それが、長く健やかに動き続けるための第一歩になると私たちは考えています。

 

AIはあくまで“測る”ためのツールです。そのデータをどう解釈し、どう活かすか。

その判断にこそ、コンディショニングのプロの価値があるのです。

 

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コンディショニングに特化したフィジカルラボ銀座では、肉体ドックと“宅トレ”処方をセットにした「フィジカルドック」をご提供しています。

医・科学的な専門知識を持つトレーナーが、全身の動きや機能を分析・評価。問題の原因と改善ポイントを明確にした上で、ご自宅や通っているジムで続けられる最適なセルフエクササイズメニューを作成・指導します。

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