ストレッチの効果 ~自律神経への好影響を科学的に検証~

ストレッチの効果 ~自律神経への好影響を科学的に検証~

こんにちは。銀座のパーソナルトレーニングスタジオ「フィジカルラボ銀座」です。

 

みなさんは『ストレッチ』をするとき、何を目的に行いますか?

 

肩こり・腰痛の予防、怪我の予防、柔軟性のUP、運動の1つとしてなど、主に身体のケアを目的にしている方が多いのではないかと思います。

 

ですが実はストレッチには、自律神経への作用もあることをご存知でしょうか?

 

本日はレビュー論文(定のテーマに関する研究論文などの著作物の概要や評価をまとめて記述するもの)を参考に、

ストレッチの意外な一面を掘り下げていきます。

 

Effects of acute stretching exercise and training on heart rate variability: A review.

Wong and Figueroa, (2021)(1)

 

研究方法

・1950年1月~2018年4月までの研究をレビュー

 

・「心臓の自律神経機能」「迷走神経」「心拍変動」「ストレッチ」「柔軟性」

などのキーワードで論文検索

 

・ストレッチの循環器、自律神経系の機能について検証した研究を採用

 

論文内容のまとめ

 

このレビュー論分では主に安静時の心拍数や心拍変動(HRV)に対するストレッチの効果について述べています。

 

先に補足すると、心拍変動(HRV)とは心拍のゆらぎのことです。

 

実は心拍数とは常に一定のリズムを刻んでいるわけではなく、ある程度ゆらぎながら拍動しています。

 

そして交感神経が優位(≒緊張や興奮している状態)のときはそのゆらぎがなくなり一定のリズムに近づき、副交感神経が優位(≒リラックスしている状態)のときはHRVは大きくなります。

 

レビュー論文ではこの安静時の心拍数や心拍変動(HRV)に対するストレッチの効果について、急性的な効果(直後の身体の反応)と長期的な効果(習慣にすることで身体に起こった適応)を調べていたので、以下に分けて考察していきます。

 

<急性的な効果>

 

以下のような研究がレビューされています。

✓妊娠中の女性の静的ストレッチによる心拍変動の増加、心拍数の低下

✓虚血性疾患患者の静的ストレッチによる心拍変動の増加

✓柔軟性の低い男性の静的ストレッチによる心拍変動の増加、心拍数の低下

 

様々な特性の被験者で副交感神経が優位になるような効果が確認できたそうです。

 

ストレッチを実施した直後にこのような効果があることから、睡眠前など気持ちを落ち着かせたいときに効果的かもしれません。

 

また、妊娠中の女性は心拍数が高くなりやすい傾向がありますので、ストレッチを行って問題ない場合は取り入れてみるのも良いかもしれませんね。

 

<長期的な効果>

以下のような研究がレビューされています。

 

✓肥満傾向の中高年の女性の心拍変動の増加

✓若い男性ボディビルダーの心拍変動の増加

 

気持ちを落ち着かせたいときだけ行うのではなく、普段から習慣にすることで精神的な安定を維持できるのかもしれませんね。

 

まとめ

 

ストレッチには短期的にも長期的にも副交感神経の働きへの効果が認められています。

 

身体のケアという目的だけでなく、心のケアとしてもぜひ取り入れてみましょう!

 

———————————————————–

フィジカルラボ銀座では、医・科学的な専門知識を持つトレーナーが、プロ仕様のインボディや画像分析システムと、

「人の手」でなければ識別できない評価を組み合わせた身体機能測定「フィジカルドック」をご提供しています。

 

問題の原因と改善ポイントを明確にした上で、ご自宅や通っているジムで続けられる最適な運動メニューを

作成・指導させていただきます。ハウツー動画のアフターサービス付きなので、やり方を忘れてしまう心配もありません!

フィジカルドックのご予約はこちらから!

———————————————————–

 

©Physicl lab Co.,Ltd. 2023

 

 

参考文献

  1. Wong, A and Figueroa, A. Effects of Acute Stretching Exercise and Training on Heart Rate Variability: A Review. J. strength Cond. Res. 35: 1459–1466, 2021.
コラム一覧へ戻る