身体のどこかに痛みがある場合、必ず何か原因があります。
・ライフスタイル
・動き方のクセ
・筋肉の固さ、弱さ
・使いすぎ
・使わなすぎ....
どれか1つの原因というよりは、これらの原因が複数合わさって痛みが出てくることが多いです。
今日はある研究からその一例のご紹介です。
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Auvinen J et al, 2007
【研究デザイン】
対象:女性3185名
男性2808名
年齢15~16歳
ライフスタイル(身体活動レベル、座っている時間等)と
首、肩の痛みの発症の関係について調査
【結果】
●首、肩の痛みを訴えた割合
女性の半数
男性の1/3が
首、肩に軽度の痛みあり
女性の5%
男性の2%が
首、肩に重度の痛みあり
●ライフスタイルと首、肩の痛みの関係
激しい運動が多い
⇒女性の首、肩の痛みが増加
座っている時間が長い
⇒女性の首、肩の痛み、男性の首の痛みが増加
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首や肩に痛みがあるといっても、その原因は様々
激しい運動のせいで痛みがでている人もいれば、座っている時間が長いせいで痛みがでている人もいて...
また、この研究では検証されていませんが、ライフスタイル以外(動きのクセや、首、肩以外の筋肉の固さ等)にも原因がある場合も多いでしょう。
また、肩こりが座っている時間(デスクワーク)の長さと関係しているというのはみなさんのイメージ通りかもしれませんが、一方で座っている時間と腰痛の関係性は薄いことを示唆するデータもあるんです。(S.M.Chen et al, 2009)
自分の肩こりの原因が何なのか?
根本的な改善にはまずそこの特定が大事ですよね。
Auvinen J, Tammelin T, Taimela S, Zitting P, Karppinen J
Neck and shoulder pains in relation to physical activity and sedentary activities in adolescence.
Spine, 2007, 32(9):1038-1044
International archives of Occupational and Environmental Health, 2009, 82(7):797-806