こんにちは、フィジカルラボ銀座です。
健康のために運動をしなければと思って筋トレを始めてみたものの、いつの間にかやらなくなってしまった…。
そんな経験、誰にでもありますよね。
また、運動を続けられないと、“意志が弱いんだ”とか、“やる気が足りないんだ”と考えて意気消沈してしまうかもしれません。
でも、もしも、運動が続かない理由が気合の有無とは違う、もっとシンプルで「身体に正直」なことだとしたら、どうでしょうか?
そこで今回は、「運動強度の好みと継続意思の関係」についての論文を紹介します。運動強度の「好み」が運動を続けるうえでとても重要であることを示す、最新の研究です。
Rodrigues F et al., 2023
Analysis of Exercise Intensity Preferences, Tolerance, Competence, and Their Implications for Behavioral Intentions in Fitness Settings
〇研究方法
対象者:フィットネスクラブ利用者 114名(18〜59歳)
方法:質問紙調査
・運動強度の好み(preference)
・運動強度の耐性(tolerance)
・満足感(competence satisfaction)
・挫折感(competence frustration)
・運動継続の意図(exercise intentions)
〇研究結果
・運動強度の好みが高いと満足感あり(β = 0.20, p < 0.05)
・運動強度の耐性が高くても満足感に有意な関係なし
・運動強度の好みが低いと挫折感あり(β = -0.25, p < 0.01)
・運動強度の耐性が低いと挫折感あり(β = -0.22, p < 0.05)
・満足感が高いと運動継続意思が強い(β = 0.61, p < 0.001)
・挫折感が高いと運動継続意思を弱める(β = -0.29, p < 0.01)
・「好み → 満足感 → 継続意図」の間接効果(β= 0.12, p < 0.05)
〇この結果からわかること
運動強度の「好み」が鍵であり、好みの強度で運動をすると満足感が高まり、運動継続意図を強く支えることがわかりました。
また、挫折感は継続に悪影響であり、好みに合わない強度は挫折感を強め、 運動継続意図を低下させるようです。
そして、耐性は満足感への影響が弱いので、“どれだけ我慢できるか”よりも、“自分に合った強度”かどうかの方が、継続に影響することが示唆されています。
運動は、まずは継続することがとても大切。目的によってはもちろん強い強度が必要な場合もありますが、これから始める(再開する)方や始めたばかりの方は、「心地よい強度」で運動をすることが継続の鍵になるかもしれません。
焦っていきなり頑張らなくても大丈夫です。
まずは楽しめるレベルで、運動の継続を目指しましょう。
©Physicl lab Co.,Ltd. 2025
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