ピラティスの効果を検証。約2か月で身体の機能が高まる?

ピラティスの効果を検証。約2か月で身体の機能が高まる?

こんにちは。

銀座のパーソナルトレーニングスタジオ「フィジカルラボ銀座」です。

 

皆さんには運動をする習慣はありますか?

 

スポーツ庁の調査によると、20歳以上の国民で週1回以上ウォーキングやトレーニング、ランニングをはじめとする運動・スポーツを実施している率は平成1991年の27.8%から年々上昇し、2022年には52.3%となっています。

 

男女比で見ると、運動・スポーツの実施率は女性のほうがやや低く、スポーツを実施しない理由の上位に挙げられたのが

 

面倒くさいから

仕事や家事が忙しいから

が圧倒的に多く、次いで

運動・スポーツが嫌いだから

となっています。

※「子どもに手がかかるから」という理由が30代で突出しているのも特徴的です。

 

『スポーツ』というと競技として勝ち負けがあったり身体を酷使したりとハードなイメージがあって自分には無理、と思ってしまっている方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、運動の選択肢はそれだけではありません。

 

スポーツ庁の同じ調査によると、特に女性の実施割合の高い種目として『エアロビクス・ヨガ・バレエ・ピラティス』が挙げられています。

 

これらの運動は、学生時代に運動が苦手だった人でも取り組みやすいですし、教室も多く展開していますよね。

 

今回はその中でもピラティスに焦点を当てて、どういった効果があるのか?を検証した研究を紹介します。

 

 

 

 

 

Effects of Pilates Training on Lumbo-Pelvic Stability and Flexibility

Phrompaet et al. (2011)(1)

 

 

そもそもピラティスとは・・?ヨガとの違いは・・?

 

第一次世界大戦中、ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスにより、負傷兵のリハビリテーションを目的として開発された身体調整法です。

 

 PHI Pilates Japan HPより

 

ベッドに寝たままでも行え、主に肩甲骨周りの筋肉やインナーマッスルの強化を重視しており、身体機能の向上やケガの予防にも効果的とされています。

 

ピラティスは、体幹やインナーマッスルを鍛えてバランスのとれた体にすることを目的としているため、ご高齢の方や身体に不調のある人でも無理なく取り組めるエクササイズです。

 

一方ヨガは元々は身体の健康法としてではなく、精神の安定を重視していたそうです。そのため、心の病のケアにも効果的だと考えられています。

 

 心を落ち着かせたい、自分自身と向き合う時間を作りたい。そんな方にはヨガがおすすめです!

 

研究方法

 

被験者:健康な男女40

 

20名ずつをピラティス群、コントロール群に振り分け、ピラティス群は45分のピラティスのセッションを週28週間実施。

 

0週目、4週目、8週目に両群とも

✓腰椎骨盤安定性テスト

✓シットアンドリーチテスト(長座体前屈:脚を伸ばして座った状態で行う前屈)

を実施。

 

腰椎骨盤安定性テストは、仰向けで腰に圧バイオフィードバックセンサーを入れた状態で片脚を動かしたときに、腰の反りや丸まりによる圧力の変化がなければ(腰の安定性を保つことが出来れば)成功とした。

 

 

結果

 

腰椎骨盤安定性テストはピラティス群でのみ合格者が増加

 

 

 

シットアンドリーチテスト(太もも裏、お尻、腰部の柔軟性)においてもピラティス群でのみ有意な増加が認められた。

 

 

この研究から分かること

 

ピラティスには体幹(腰部~骨盤)の安定性および柔軟性を向上させる効果があることが分かりました。

 

これらの変化により、腰痛や肩こりの予防・改善や、他のスポーツ・運動をするうえでの怪我の予防効果が期待できます。

 

最近はスポーツ選手でも、怪我の予防や基本的な身体の使い方を覚えるためにピラティスを行っている方が多いようです。

 

 

ピラティスはご高齢の方や身体に不調のある人でも無理なく取り組めるエクササイズレベルのものが多いので、スポーツが苦手だという方も運動習慣を身に付ける一歩目としてピラティスを選択してみてはいかがでしょうか?

 

姿勢を意識しながら行う種目も多いので、姿勢の悪さを改善したい方にもおすすめです。

 

姿勢が変わると気分まで前向きになれる…そういった効果もあるかもしれませんね!

 

———————————————————–

フィジカルラボ銀座は、銀座徒歩1分・完全個室のスポーツ医科学パーソナルジム。

 

トレーナーの専門知識と技術、プロ仕様のインボディや画像分析システムを組み合わせた身体機能評価「フィジカルドック」は、問題の原因と改善ポイントを明確にした上で、ご自身で続けられる最適な運動メニューを作成・指導。ハウツー動画のアフターサービス付きなので、やり方を忘れてしまう心配もありません!

 

また、「人生を楽しむための動けるカラダづくり」をしたい方に適した健康志向のパーソナル(ペア)トレーニングやオンラインパーソナルトレーニングもご用意しています。

 

 フィジカルドック、体験トレーニング、オンライントレーニングのご予約はこちらから!

 

———————————————————–

 

©Physicl lab Co.,Ltd. 2023

 

参考文献

  1. Phrompaet, S, Paungmali, A, Pirunsan, U, and Sitilertpisan, P. Effects of pilates training on lumbo-pelvic stability and flexibility. Asian J Sports Med 2: 16–22, 2011.
  2. スポーツ庁 令和4年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」について
コラム一覧へ戻る