『健全なる精神は健全なる肉体に宿る』
この有名な言葉はだれしもが耳にしたことがありますよね。
一方で運動やスポーツばかりで他をおろそかにしてる人は『スポーツバカ』とも言われ、
スポーツばかりをしている人は学校の成績も良くないイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
『文武両道』な人物は、相反するその2つを両立しているからこそ希少でもてはやされるのでしょう。
しかし意外と知られていないのが、運動が認知機能や学校の成績に好影響を与えるということ。
本日はそういった知見をサポートする研究をまとめたシステマティックレビューの結果からどのようなメリットがあるのか、
またそのメカニズムを解説していきます。
Effect of Aerobic Exercise on Cognition, Academic Achievement and Psychosocial Function in Children: A systematic Revie of RCT. (1)
研究方法
2013年4月までに発表された研究を収集
以下に当てはまる研究を採用
・RCT(ランダム化比較試験)
・19歳未満が対象
・全身の有酸素運動を行い、認知機能やメンタルヘルスへの効果を検証
結果
8つの研究が採用
それぞれの研究で
・自尊心の向上
・成績の向上
・認知機能の向上
・クリエイティブさの向上
等が認められた。
この研究から分かること
有酸素運動を実施することで、体力・健康面のメリットがあるだけではなく、
認知機能などへのメリットがあることが分かりました。
これは根性がついたから勉強が頑張れるようになったなどの精神的なものではなく、
脳でのホルモン分泌が関与しています。
ジョギングなどの一定ペースの運動やHIIT(高強度インターバルトレーニング)のような有酸素的な刺激が入る運動には
BDNFという脳の成長を促進する物質を分泌する効果があると報告されており(2)、
その結果今回紹介した研究のように様々なメリットがもたらされたと考えられます。
運動は健康維持になるだけでなく、学生であれば勉強の助けに、
社会人であれば仕事のときの集中力向上にも繋がるかもしれません。
是非日常生活の中にも運動を取り入れてみてはいかがでしょうか?
©Physicl lab Co.,Ltd. 2021
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参考文献
- Lees, C and Hopkins, J. Effect of aerobic exercise on cognition, academic achievement, and psychosocial function in children: A systematic review of randomized control trials. Prev Chronic Dis 10: 1–8, 2013.
- Marquez, CMS, Vanaudenaerde, B, Troosters, T, and Wenderoth, N. High-intensity interval training evokes larger serum BDNF levels compared with intense continuous exercise. J Appl Physiol 119: 1363–1373, 2015.