こんにちは。
銀座のパーソナルトレーニングスタジオ「フィジカルラボ銀座」の菅原果穂です。
みなさんは美肌のために行っていることはありますか？
私は、二人の子供の育児に追われ、入浴後に化粧水だけはつけておこう・・！
なんてギリギリの毎日を送っており、自分のお肌のことは二の次三の次になってしまっています。
そんな私にとっても朗報！な、「筋力トレーニングで美肌になる」という内容が記述された論文が、立命館大学とポーラ化成工業との共同実験により先日発表されました。
そもそも、運動にはたくさんのメリットがあります。
体力や持久力がつくほか、身体活動が行いやすくなったり生活習慣病の予防になったり。
ストレッチや筋力トレーニングでは、身体の柔軟性が高まる、筋力・筋肉量が増える、それによる膝痛や腰痛などのトラブル改善も期待できます。
さらに、加齢に伴う認知機能の低下を逆転させることもわかっています。
そしてそのうえ、皮膚への効果もあるなんて・・！
それではいったい、どのような運動をどのくらいすれば美肌効果が得られるのでしょうか。
気になる内容をご紹介いたします。
論文名：
Resistance training rejuvenates aging skin by reducing circulating inflammatory factors and enhancing dermal extracellular matrices.
掲載URL：
https://www.nature.com/articles/s41598-023-37207-9
研究方法
被験者は健康な40～50代の女性61名
有酸素運動の群と筋力トレーニングの群にわけ、4か月にわたって週2回の運動を行う。
・有酸素運動群：自転車エルゴメーターで3分ウォーミングアップ、30分サイクリング、3分クールダウン
・筋力トレーニング群：6台のマシン（レッグカール、レッグエクステンション、アームカール、ローイング、ショルダープレス、チェストプレス）で10回3セット
運動前後で皮膚計測・採血・体組成測定・運動パフォーマンスの評価を行い、運動介入による変化を解析する。
筋力は定期的に評価され、参加者が目標負荷（有酸素運動の場合は最大心拍数の65～70％、筋力トレーニングの場合は※1RMの75～80％）を達成していることを確認する。
※1RMとは正しいフォームで1回だけ挙げることができる最大重量のこと
結果
【皮膚の変化】
・有酸素運動群：体重とBMIが大幅に減少、VO2peak（最高酸素摂取量）増加。
→体重が減り、有酸素能力が向上！
・筋力トレーニング群：徐脂肪量の増加、1RMの重量の増加
→徐脂肪量とは、骨、筋肉、内臓の総称なので、筋肉量が増加したと考えられる！
筋肉量が増えたことにより1回で行えるトレーニングの重量も増加！
【皮膚の変化】
・有酸素運動と筋力トレーニングはどちらの群も、※真皮のECM（細胞外基質）が増加したことにより、皮膚老化の指標である皮膚弾力性と真皮構造が改善。
つまり、どちらの運動を行っても皮膚老化を改善する！
※真皮のECM（細胞外基質）とは、コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどを示す。
さらに筋力トレーニング群では、血中の炎症性ケモカイン（CCL28とCXCL4）が減少。
その影響で、真皮のECMの一種バイグリカンが増加し、加齢により薄くなっていく真皮の厚みも改善させることがわかった。
→筋力トレーニングをすることによって、顔の見た目の若々しさに影響する真皮の厚さが改善する！
まとめ
末永く健康でアクティブに過ごすためには、自分の身体を知り、自分に合った運動を続けることが大切です。
その運動により、見た目（皮膚）にも結果が見えるとモチベーションがアップしますよね。
運動をして、身体も見た目も若々しく健やかに年を重ねていきたいものです！
ぜひ、最近運動に対するモチベーションが上がらない・・といったお悩みをお持ちの方は、今回の記事を参考にしてみてください！
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