慢性腰痛に悩んだら、“姿勢”を疑ってみよう ―慢性腰痛と姿勢の関係

慢性腰痛に悩んだら、“姿勢”を疑ってみよう  ―慢性腰痛と姿勢の関係

こんにちは、フィジカルラボ銀座です。

 

国民病とも言われる腰痛。みなさんも、違和感や痛みを一度は感じたことがあるのではないでしょうか?

腰痛には、急に起こるぎっくり腰のような「急性腰痛」と、じわじわ続く「慢性腰痛」があります。特に慢性腰痛は、治ったと思ってもまた繰り返してしまうことが多く、悩んでいる方も多いかと思います。

 

そこで今回は3ヶ月以上腰痛が続いている慢性腰痛について、患者の姿勢や脊柱の状態を調べた研究データの一部をご紹介します。

 

Izaya Ogon et al., 2019

Association between Spinopelvic Alignment and Lumbar Intervertebral Disc Degeneration Quantified with Magnetic Resonance Imaging T2 Mapping in Patients with Chronic Low Back Pain

 

〇研究方法

対象者: 慢性腰痛の症状が3ヶ月以上継続している患者45

測定項目:

「レントゲンによる骨盤及び脊柱のアライメント(姿勢)評価」

            ×

MRIT2強調)による使った椎間板(脊柱の間にあるクッション)の状態評価」

T2値が高いほど椎間板が変性している(傷んでいる)可能性がある

*椎間板は、中央の柔らかい組織「髄核」と、それを取り囲む線維性の組織「線維輪」から構成されており、この2つがクッションとしての役割を果たしている

 

〇結果

線維輪の前方のT2値は、腰椎前弯(r = 0.51p < 0.01)、仙骨傾斜(r = 0.43p < 0.01)、矢状垂直軸(r = −0.40p < 0.01)、および骨盤傾斜(r = −0.33p < 0.01)と有意な相関関係にあり。髄核および線維輪の後方のT2値は、すべての腰椎椎間板において脊柱骨盤パラメータと有意な相関関係なし。

 

〇この結果からわかること

慢性腰痛を持っていると、姿勢が崩れやすくなり、椎間板への負担も増える傾向があることがわかりました。特に、

・腰の反りが少ない

・上半身が前に傾いている

・骨盤が後ろに傾いている

 

こういった姿勢の人は、椎間板の前の部分が悪くなりやすいようです。

つまり、悪い姿勢が腰のクッションに負担をかけて、腰痛を悪化させてしまう可能性があるということですね。

 

慢性腰痛を繰り返さないためには、姿勢を整えることがとても大切です。姿勢不良につながる体のクセを見直して、正しい姿勢を保つように意識してみましょう。

 

自分の姿勢が正しいかどうかわからない、自分に合った姿勢改善トレーニングやストレッチを知りたいという方には、フィジカルドックがおすすめです。「フィジカルドックについて詳しく知りたい」など、気になることがあれば、問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

 

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