こんにちは。
銀座のコンディショニングジム「フィジカルラボ銀座」の川越康平です。
前回のリサーチ記事では、スマホ1台でランニングフォームを高精度に分析できるAI動作解析の研究をご紹介しました。
速い動き・複雑な動きでも精度高く分析できる時代になってきており、海外のパーソナルジムでもトレーニング中にAI動作分析を取り入れながらセッションを進めているという記事を見たことがあります。
実は、こうした動作分析が身近になったのはここ数年のことで、これまでは身体に複数のマーカーを貼り付け、あらゆる角度から専用カメラで撮影した映像を解析する必要がありました。そのため、高価な設備や専門知識が求められ、大学や研究機関といった限られた場所でしか実施できませんでした。フィジカルラボでもつい数年前までは「自動で関節角度を追えるようになったらいいなあ」とスタッフ同士でないものねだりのような会話をしていたので、こうした変化に驚いています。
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出典:D. Gordon E. Robertson (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)
そのようなわけで当然ながら、「動ける(動き続けられる)身体かどうか」という観点から全身を評価するフィジカルドックでも、AIを活用した動作分析を取り入れています。それにより、従来よりも複雑で、かつ日常で使う動きを分析・評価できるように進化しましたので、具体的にお話しします。
AIの発達によりフィジカルドックの動作分析も変化
フィジカルドックではこれまで、前屈や後屈、スクワットといった、日常動作を構成する基本動作を見てきました。これらは体の柔軟性や可動域を確認する上では有効ですが、それだけでは、なかなか日常動作に直結しづらいように感じていました。
私たちの目的は前屈やスクワットの動きをよくすることではなく、より健康的な生活を送っていただくために必要と考えられる、日々の動きの改善です。そのため、進化したAIを導入し、より日常に近い動きを分析できるようにしました。
分析する動作として新たに加えたのが、「床に置いた物を拾い上げ、頭上まで持ち上げ、また下ろす」という一連の動きです。荷物を運ぶ、棚の上に物を置く。日常の中でごく普通に行っている動きですが、この流れの中に、体への負担が集中しやすいポイント(クセ)が複数含まれているためです。

動作の課題が見えたら、機能評価と照らし合わせる
動作分析でクセが見えたら、次は、柔軟性や筋力といった全身の機能評価を行い、総合的に原因を探ります。
たとえば「物を持ち上げるときに腰を反る」という動作が出たとき、考えられる原因は多数あります。肩まわりや胸椎の可動域が狭いのか、体幹の安定性が低いのか、股関節の動きが悪いのか。動作だけ見ていると「腰の問題」に見えても、機能評価と合わせると「胸椎の硬さが原因だった」ということが珍しくありません。原因を見極めることによって、適切な対策を立てることができるのです。
このように、人(トレーナー)が高精度なソリューションを提供するための高精度な材料(情報)を瞬時に可視化してくれるのがAIです。
「何を見るか」が、コンディショニングの出発点
どんなに精度の高い分析ができても、見る動きが日常とかけ離れていれば、得られる情報も限られてしまいます。日常の動きに近い場面でこそ出てくるクセや負担のかかり方があり、それを把握することが、発生・再発予防や動きの改善への近道だと考えています。
今後も時代の進化を素早く取り入れながら、一人ひとりの体の状態をより深く把握できるフィジカルドックにしていきたいと思っています。
「同じ場所を繰り返し痛める」「姿勢や動き方を見直したい」「なるべく怪我せず過ごしていきたい」という方は、ぜひ一度、日常動作分析を行うフィジカルドックを受けにいらしてください。より健康的な日々を送っていけるよう、サポートさせていただきます!
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