前回のブログ「姿勢不良や動作不良によって起こる腰痛①」では屈曲型腰痛について説明しました。
今回はその続編として伸展型腰痛について詳しく説明いたします。現在腰痛がない方もこれから紹介する後屈の評価を行い、
問題点があれば予防としてエクササイズを行ってみましょう。
※注意事項:
- このエクササイズを行えば、絶対にこの痛みが良くなるというものは、残念ながら存在しません。
- 下記に当てはまった方でも、紹介したエクササイズが適切な種目ではない可能性もあります。
- エクササイズによって痛みが強くなる場合は、直ちに中止してください。
伸展型腰痛
身体を反る動きで痛みが生じるタイプを伸展型腰痛といい、日常生活では、いすから立ち上がる、物を持ち上げる、仰向けやうつ伏せに寝るときなどに痛みが生じやすいです。
以上のような問題が起こりやすい人は、ハイヒールを履いている、こどものだっこや重いものを持つときにおなかの力が抜けている、
といったことがあてはまる人によくみられます。それでは、以下の画像を参考に後屈の動きをチェックしてみましょう。
[pdf-embedder url="https://physical-lab-ginza.com/schedule/wp-content/uploads/2020/04/394ec5aa7d6f0e3bfa9835154a5909f3.pdf" title="後屈1"]
[pdf-embedder url="https://physical-lab-ginza.com/schedule/wp-content/uploads/2020/04/a3e018df9fa14b6b894b1003616fc680.pdf" title="後屈2"]
悪い例に記載してあるように問題点は大きく2つあげられ、
①:骨盤が前に出ない
②:肩が後ろに出ない
といったことがあげられ、両方にあてはまる方もいらっしゃると思います。
問題点①の原因は股関節前面の筋群の硬さ、おしりの弱さが影響し、股関節を動かせないことから骨盤が前方に移動できないと考えられます。
問題点②は胸椎(背骨の一部で首と腰の間)を反る可動域の制限があることで上体を後方に移動できないと考えられます。
以上2つのように腰の下の部分(骨盤)や腰の上となる部分(胸椎)の動きが少ないとその分を腰を過剰に反って動作を補うことがあります。
また、腹筋群の働きが不十分なために腰を過度に反ってしまうこともあります。
このように、伸展型腰痛の方は腰を反りすぎてしまうことによって腰に負担がかかり、痛みが生じやすくなっていることが多いです。
それでは、以上の問題点を改善するためのエクササイズを動画で確認しましょう。
※スワイプすることで動画が表示されます。
4種目紹介しておりますが、
1のデッドバグは皆様に共通して最初にやっていただき、
問題点①に対応するエクササイズは2と3、
問題点②に対応するエクササイズは4となっております。
①、②ともにあてはまる方は4種目行っていただけたらと思います。
エクササイズを行ったら再度後屈を行い、最初の動きと変化があるか、腰の痛み、違和感が消失したかを確かめてみましょう。
変化が出た方は今回のエクササイズを継続して頂き、変化が出なかった方は他に原因があることやエクササイズが正しく行えていなかったなどが考えられます。
次回のブログで回旋型腰痛について説明しますのでそちらもお試しいただきたいと思います。
-----------------------------------------------------------
フィジカルラボ銀座では医・科学的な身体機能測定「フィジカルドック」で問題の原因と改善ポイントを明確化した上で、
最適な運動メニューを作成・指導し、フィードバックによってご自身で続けられるようにサポートしております。
フィジカルドックのご予約はこちらから!
-----------------------------------------------------------