このトレーニングで腰痛は必ず治る!
なんて万能なエクササイズはありません。
キャッチーなタイトルに釣られた方、すみません(笑)
「そんな万能なエクササイズはないと知ること」
「自分の腰痛のタイプについて知ること」
これらを知ることで痛みに対して大きな改善の一歩を踏み出す可能性があります。
まず、腰痛といってもその痛みの原因には様々な種類のものがあります。
重症のものだと椎間板ヘルニア、腰椎分離症、、リウマチや痛風だって腰の痛みに表れることもあるそうです(Manchikanti, 2000)
なのでひどい腰痛がなかなか治らない方はまずは病院で診察をしてもらいましょう。
一方大部分のかたはそこまで重症でなく、上記のような腰痛には当てはまらない軽症~中程度の痛みの場合も多くありますが、そのような腰痛でも原因は様々です。
まず腰の背骨は、胸の背骨に比べてもともと可動域は狭いです。
そのため曲げ過ぎのストレスが加わっても、反りすぎのストレスが加わっても、ひねり過ぎのストレスが加わっても腰痛につながると考えられます。
次の写真を見て下さい。
物を拾う姿勢ですが
左のほうは腰の曲がりが大きく、
右のほうが膝や股関節を曲げていますよね。
左のようなクセがある人は曲げ過ぎのストレスが加わって腰痛が発生する可能性があります。
一方、この写真では見ての通り、右のほうが腰の反りが大きくなっています。
このような状態では腰に反り過ぎのストレスが加わって腰痛が発生するかもしれませんよね。
まとめ
反りすぎて腰が痛くなっている人と、曲がりすぎて腰が痛くなっている人では、するべきアプローチは違ってきますよね。
なんなら真逆のアプローチをしちゃうとよけい悪化って可能性も....
身体の痛みを取り除こうと思ったら
・その原因の評価
↓
・評価した原因に対するアプローチ
↓
・効果があったのかどうか(痛みが減ったか)の判定
が必要になってきます。
この評価というのがとても大事なんです。
「このトレーニングで腰痛は必ず治る!」
もしもその腰痛の原因がそのトレーニングとマッチしていたらいいですけど、自分の身体でそんな博打はしたくないですよね(笑)
佐々部孝紀(トレーナー)
参考文献
Laxmaiah Manchikanti, MD
Epidemiology of Low Back Pain
Pain Physician, 2000, 3(2):167-192