あなたの腰痛はどんな痛み?

出歩くことが少なくなり、腰痛が出てきて悩んでいる、または元々腰痛で悩んでいたという方は多いのではないでしょうか?

一生涯に腰痛を経験する人の割合は83%にもなると言われ、それによって仕事を休んだことがある人は25%もいるとのことです。

厚生労働省の国民生活基礎調査の自覚症状の項目でも腰痛の悩みは常に上位にきていますし、

実際フィジカルドック®を受ける方からも腰痛の悩みは多く聞きます。

 

とは言うものの、腰痛にも様々な疾患や種類があります。ここでは便宜的に以下の3つに分けてみましょう。

①今すぐに診察をした方がいいと思われる腰痛

②急ではないものの診察をした方がいいと思われる腰痛

③改善策を試してみて、変わらなければ診察を受けてみた方がいい腰痛

下記にそれぞれを詳しく説明していきますので、ぜひご自身の腰痛がどれに当てはまるのか、考えながら読み進めて頂けたらと思います。

 

①今すぐに診察をした方がいいと思われる腰痛

腰痛にはレッドフラッグと呼ばれる重篤な疾患の可能性がある症状があります。

腰痛に加えて下記のような症状がある場合は、すぐに病院で診察を受けることを強くお勧めします。

Red Flags

その他にも胸部痛を伴うもの、時間や姿勢に関係しない(楽になる時間・姿勢がない)腰痛も危険だとしているものもあります。

 

急ではないものの診察をした方がいいと思われる腰痛

最初に書いた通り、腰痛は一般的なものになっていることもあり、我慢しながら生活してしまう方が多いかと思います。

ですが、下記のような症状が出てきた場合には、気をつけた方がいいかもしれません。

急ではないものの診察を要する症状

これらの症状は

  • 椎間板と呼ばれる背骨のクッションが元ある場所から飛び出して神経を圧迫する「椎間板ヘルニア」
  • 加齢などの変化に伴い、神経が通る背骨内の管が狭くなってしまう「脊柱管狭窄症」
  • 背骨の部分的な骨折である「脊椎辷り症・分離症」

などによって起こる可能性があります。

特に上の2つは神経を圧迫している際に出てくる症状で、神経の圧迫が長く続くと、

不可逆的な(元に戻らない)の変化を生じる可能性があるので、そのままの状態を放置するのは危険だと考えられます。

 

③改善策を試してみて、変わらなければ診察を受けてみた方がいい腰痛

上記、①・②に当てはまらない腰痛がここに分類されます。これらの腰痛は画像や検査などでは原因が特定されない

ということで「非特異的腰痛」と呼ばれることがあります。これらの多くは、姿勢不良や動作不良によって起こることが考えられます。

また②で説明したような疾患においても、強い症状が治まっていても腰痛自体は残っているような場合には姿勢や動作の問題が残っている可能性があります。

このような場合は椅子やベッドを変える、痛くなる姿勢を避けるなどの対処法があります。

またフィジカルラボとしては運動によって姿勢や動作の改善を図る方法もオススメしています。

 

 

だいぶ長くなってきましたね。

次回からは③に当てはまる腰痛を、どちらの方向に曲げると痛みが出るのか、痛みの出る動きに応じて

更に分類して対処法としてオススメできる運動を紹介していきたいと思います!

 

 

参考文献

  1. 厚生労働省,国民生活基礎調査,https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/04.pdf
  2. 帖佐 悦男 他: 職業性腰痛の疫学. 日本腰痛会誌,7(1): 100 – 104, 2001
  3. 松平 浩 他: 日本人勤労者を対象とした腰痛疫学研究. 日本職業・災害医学会会誌, 63(6): 329-336, 2015
  4. ANTHONY DELITTO, STEVEN Z. GEORGE et al:  Low Back Pain. Clinical Practice Guidelines, J Orthop Sports Phys Ther. 42(4):A1-A57, 2012
  5. Arianne P. Verhagen, Aron Downie: Red flags presented in current low back pain guidelines: a review. Eur Spine J. 25:2788–2802, 2016