【リサーチ】膝の痛みと足首の固さの関係

こんばんは。トレーナーの佐々部です。

いつもはラボの様子をスタッフブログでお伝えしてきましたが、今後はフィジカルラボからスポーツ医科学的情報も発信してきます。

今回は、足首の固さが膝の痛み(膝蓋腱炎)に与える影響についての研究の紹介です。

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【研究デザイン】
若年バスケ選手90人が対象
足首の背屈可動域(足首の固さ)を測定。
その後、膝蓋腱炎(別名:ジャンパーズニー)が発症した選手と、発症しなかった選手の足首の可動域を比較。

【結果】
膝蓋腱炎が発症した人の足首の背屈可動域の平均⇒約35度
膝蓋腱炎が発症しなかった人の足首の背屈可動域の平均⇒約40度

足首の可動域が狭い(足首が固い)ほど膝蓋腱炎の発生率が高いという結果に
足首の可動域の角度が36.5度以下の場合、膝蓋腱炎の発生率が10倍近くになる計算に

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膝に痛みがあるからといって原因が膝自体にあるとは限らない

膝蓋腱炎は膝の障害ですが、その原因の一つが足首である可能性が高いというデータです。

今回の研究では、実際に足首が固い人の動きの特徴は明らかにされていませんが、おそらく

足関節の背屈可動域が狭い

足関節で衝撃が吸収できない

膝のストレス増

となっていることが推察されます。

ただ、今回はあくまでも膝の痛みの原因の一例を示す研究です。
足首がすべての原因ではなく、他にも人によって様々な原因(膝自体、股関節、等)が考えられるので、専門家による詳細な評価が必要です。

参考文献
Ludvig J. Backman and Patrik Danielson.
Low Range of Ankle Dorsiflexion Predisposes for Patellar Tendinopathy in Junior Elite Basketball. Players: A 1-Year Prospective Study
The American Journal of Sports Medicine
2011, 39(12): 2626-2633